コミュニティをご利用の皆様へ
いつもTeamViewerをご利用頂きありがとうございます。
Wayland はディスプレイサーバープロトコルとしてますます重要になっています。多くの Linux ディストリビューションが、Wayland をデフォルトのディスプレイサーバーとして採用しています。
TeamViewer の Wayland サポートも、Linux のコンポジターがリモートデスクトップ機能を拡張するにつれて進化を続けています。Wayland の実装はコンポジターによって大きく異なるため、TeamViewer はコンポジターに応じて異なる統合方法を使用しています。
注意: 作業を始める前に、TeamViewer の最新バージョンを使用していることを確認してください。以下の記事の手順に従って、TeamViewer クライアントを更新できます。
LinuxでTeamViewer (Classic) を更新する方法
Wayland サポートの一般的なアプローチ
ポータルベースの互換モード(xdg-desktop-portal)
TeamViewer は、画面共有とリモート入力のために xdg-desktop-portal が提供する機能を利用します。これらの機能はコンポジター側で実装されている必要があります。現在、GNOME と KDE Plasma は、参加型セッションに必要なポータルをサポートしています。他の多くのコンポジターも実装を予定しています。
ポータルベース統合の制限
Wayland のセキュリティモデルにより、ポータルの動作には以下のような一般的な制限があります:
- 無人アクセスは利用不可→初回接続時に承認が必要→ システムレベルまたはログイン前のリモート操作は不可
- コンポジターによって動作が異なる
権限のセットアップ
コンポジターによっては、TeamViewer が「半無人アクセス」を提供できる場合があります。権限を保存しておけば、次回以降のセッションは操作なしで開始できます。保存しない場合は毎回確認が必要です。
GNOME | KDE |
|---|
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|
wlroots ベースの統合
wlroots を基盤とするコンポジターは、確認なしで無人アクセスを提供できます。TeamViewer は Sway、labwc、Wayfire でこの統合をテストしています。追加設定は不要です。
現在の制限
この統合はまだ実験的です。コンポジターによって動作が異なる可能性があり、予期しない問題やクラッシュが発生する可能性があります。こちらに関しまして、ユーザー様からのフィードバックを歓迎いたします。
コンポジタごとの注意事項
GNOME
ポータルをサポートし、確認付きのインタラクティブなリモートセッションが可能
- 無人アクセスは非常に限定的
- ロック画面やログイン画面にはアクセス不可
- シングルモニターのみサポート
- ディスプレイレイアウト変更後に権限が無効になる場合あり
KDE Plasma
KDEでは、モニターの選択を必要とせず、アクセスを包括的に許可するため、より柔軟なポータル動作が提供します。
- KDE 6.7までは、初期設定後に無人アクセスが利用可能
- KDE 6.8以降では、ログイン画面の遠隔操作は不可
- ロック画面でのリモートコントロールには対応
wlroots ベースのコンポジタ
(例:Raspberry Pi OS 12+)
- 追加設定なしで無人アクセスが可能
- 動作仕様はコンポジタによって異なる場合がある
- クラッシュや予期しない動作が発生する可能性がある
既知の問題とトラブルシューティング
GNOME のディスプレイ設定変更
モニターの追加・削除や配置変更など、モニター構成が変更された場合、過去に付与された権限が失効することがあります。 TeamViewerは構成変更を検知し、必要に応じて権限の再付与を要求します。
リモート側で画面が黒く表示され、新たな権限要求ダイアログも表示されない場合は、設定をリセットしてください。以下のコマンドラインからリセットを実行できます。なお、将来的には組み込みのリセット機能が提供される予定です。
sudo teamviewer daemon stop && sudo sed -i.bak '/XDGRestoreTokens/d' "/etc/teamviewer/global.conf" && sudo teamviewer daemon start
GNOMEで権限付与時に画面を選択しなかった場合
権限付与ウィンドウで画面(モニター)を選択しないまま操作を進めると、GNOMEはTeamViewerからの要求に応答しません。そのため、ユーザーが引き続き画面を選択中なのか、それともモニターを選択せずに共有をクリックしたのかを判別できません。
これはGNOMEのxdg-desktop-portal実装に起因する問題です。
KDEにおける権限保持
一部のKDE環境では、ユーザーが権限の保存を選択したかどうかにかかわらず、常に「復元トークン(restore token)」による権限情報が返されます。そのため、TeamViewerはユーザーの選択内容を判別できず、以後は権限付与を再要求しません。この挙動は、KDEの実装上の問題である可能性もあれば、意図された仕様である可能性もあります。
実験的ステータスと今後のロードマップ
TeamViewer の Wayland サポートは、ポータルやコンポジターの動作が大きく異なり、継続的に変化しているため、依然として「実験的」と位置づけられています。現在の開発重点は以下の通りです。現在、私たちの開発は、ポータルベースの機能改善、wlroots ベース環境での無人アクセス拡張、そして GNOME と KDE における完全な無人アクセス対応の実現に重点を置いています。
完全に信頼できる無人アクセスが必要な環境では、依然として Xorg がディスプレイサーバーとして推奨されています。