TeamViewerはVPNサービスを内蔵しており、デバイスに接続して、Windowsのファイル共有を利用したり、プリンターを共有することができます。
VPNについて
仮想プライベートネットワーク (VPN) は、イントラネットやそのリソースをインターネットなどのパブリックネットワークを使用して全世界にシームレスに拡張するネットワーク技術です。
これは、安全なデータトンネルやホストとクライアント間のP2Pアクセスを作成することで可能となります。接続が確立されると、システムが同じネットワークに存在するかのように、同じセキュリティ、機能、管理ポリシーを使用してデータが送受信されます。
この記事は、Windows オペレーティング システムと、Business、Premium、Corporate、および Tensor ライセンスにのみ適用されます。
TeamViewer VPNの仕組み
TeamViewer VPNは、2台のコンピュータ間の1対1の接続です。TeamViewerは、TeamViewer接続を使用して (リモート接続として処理される)、関連するTeamViewerIDに専用のIPアドレスによってVPNを確立します。
このVPNサービスは、Private Internet Access (PIA) などの標準的なVPNではありません。
当社のサービスは、デバイスが同じネットワークに存在していると見なせるように、マシンを仮想プライベートネットワークに配置して、VLANのように動作します。一方で、PIAはトラフィックを受け取って、接続しているその国のサーバーからこれを転送します。
VPNが機能するには、VPNドライバが両側にインストールされ、リモートコントロール接続中に開始できるか、TeamViewer設定内から自分で開始できる必要があります。
VPNドライバのインストール方法
VPN ドライバーをインストールするには、次の手順に従ってください。
- TeamViewer (Classic) オプションへのアクセスします。
- 詳細をクリックし、詳細オプションを表示をクリックします。
- 詳細ネットワーク設定で、 VPNドライバのインストールに移動し、インストール をクリックします。
📌注意: VPNドライバをインストールするデバイスの管理権限が必要になります。
TeamViewer VPNが必要な時
TeamViewer VPNを使用できる使用事例の一部を以下に示します:
- リモートコンピュータに接続された対応プリンターで文書を印刷する。
- リモートデータベースサーバーへのVPN接続を設定して、ローカルマシンでリモートデータベースにアクセスするアプリケーションを実行する (ホームオフィスなど)。
- リモートコンピュータに接続されたデバイス (ハードドライブやUSBメモリーなど) に外部参加者をアクセスさせる。
VPNダイアログボックスのオプション
VPNを通じてリモートコンピュータに接続したら、このVPN内のTeamViewerウィンドウで、VPN-TeamViewerダイアログボックスが開きます。
TeamViewer VPNを次のオプションで設定します:
- 同時に複数のVPN接続がある場合、アクティブなVPN接続ドロップダウンリストから必要な接続を選択できます。この接続の詳細と使用可能な操作が、ダイアログボックスに表示されます。
- 接続を閉じるボタンをクリックすると、選択された接続が終了します。
- ステータスエリアには、両方のコンピュータの割り当てられたVPNのIPアドレスが表示されます。割り当てられると、VPNのIPアドレスは同じまま維持されます。転送されているデータ量も表示されます。
- エクスプローラーを通じてファイルを共有するボタンをクリックするとWindowsエクスプローラーが開き、リモートのファイルシステムにアクセスできます。リモートコンピュータのフォルダがローカルネットワークを通じて共有されている場合、これにアクセスして、必要に応じてファイルを削除、コピー、移動することができます。リモートコンピュータでは認証が必要になる可能性があることに注意してください。
- pingテストボタンをクリックすると、リモートコンピュータにpingシグナルが送信されます。これによって、接続が正しく確立されているかどうかを確認することができます。
📌注意TeamViewerを使用してパートナーのコンピュータをリモートからコントロールしたり、ファイルを転送したりするのに、VPN接続は必要ありません。
📌注意TeamViewer VPNを通じてローカルコンピュータをリモートコンピュータに接続する場合、この2台のコンピュータのみ仮想プライベートネットワークでリンクされます。LANのその他のコンピュータはアクセスできません。
📌注意TeamViewer VPNドライバをインストールしていない場合、VPNオプションボタンはTeamViewerのメインウィンドウに表示されません。
TeamViewer VPNのトラブルシューティング
TeamViewer VPNで問題が発生した場合に備えて、弊社のテクニカルサポートが以下の推奨トラブルシューティングのリストをまとめました。
⚠重要: この記事で説明をするトラブルシューティングの方法を行っても問題が解決しない場合は、VPNドライバーとオペレーティングシステムの間に互換性がない可能性があります。互換性がない場合TeamViewerよりサポートが出来かねますことご了承くださいませ。
TeamViewerとVPNドライバーの再インストール方法
💡ヒント: 可能であれば、接続先、接続元の両端末で再インストールしてください。
再インストールするには以下の方法をご覧くださいませ。
- TeamViewer (Classic) オプションにアクセスし、詳細 ➔ 詳細オプションの表示 をクリックします。
- 詳細ネットワーク設定で、VPNドライバーのインストール に移動し、アンインストール... をクリックします。
- TeamViewerをアンインストールします。
- 弊社ホームページよりTeamViewerをダウンロードします。
- VPNドライバーをインストールして、接続を再試行してください。
VPNドライバーの手動インストール方法
Windowsでは、ソフトウェアを使用せずにドライバーをインストールできます。これにより、TeamViewer VPNドライバーをインストールできます。
これに必要なファイルは、TeamViewerのインストールフォルダにあります。
C:\Program Files\TeamViewer\x64\ TeamViewerVPN.inf
手動インストールの場合は、以下の方法をご確認ください。
- Windowsキー+ Rを押して、hdwwiz.cplと入力します。
- ウィンドウをクリックし、アクション ➔ レガシーハードウェアの追加 ➔ 次へをクリックします。
- リストから手動で選択したハードウェアをインストールする(詳細)➔次へを選択します。
- ネットワークアダプター ➔ 次へを選択します。
- ディスク使用…をクリックします➔ 参照 をクリックし、TeamViewerVPN.infを選択します➔ 開く➔ OKと進みます。
- インストールが完了するまで次へをクリックします。
- VPN接続を再試行します。
TeamViewerにポート443の使用を強制する方法
上記の手順で問題が解決しない場合は、次のレジストリキーを作成して、TeamViewerがポート443を使用するように強制してください。
32ビット:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\TeamViewer
64 bit:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\TeamViewer
DWORDレジストリキーAllowedConnectionProtocolsを追加し、値4を追加します。
その後、両方のコンピューターでservices.mscを介してTeamViewerサービスを再起動し、接続を再試行します。
⚠重要: この場合(またはTeamViewerサポートで推奨されている場合)のみ、このレジストリエントリを使用して、TeamViewerの速度低下などの不要な副作用を回避します。
テストpingのトラブルシューティング
テストpingが機能しない場合は、以下の方法をご確認ください。
- ファイルエクスプローラーを開きます。
- デバイスのアドレスバーに次の文字列を入力し、123.123.123.123をダイアログボックスに表示されているIPアドレス(パートナーのIP)に表示されているIPアドレスに変更します。
- \\123.123.123.123\c$
- リモート側からC:ドライブが表示される場合、接続は機能しています。